いたさんのブログ

rails to Niigata

いつも書いている題材とは別ですが、あまりにショックだったので。

第1部のドラマの方は、うっかり見逃してしまったのですが、昨夜(1/13)のシリーズ 最強ウイルス第2夜 調査報告 新型インフルエンザの恐怖はまさに衝撃的でした。

2006年のインドネシアの「ヒト―ヒト」感染が、感染力の強力な新たなウイルス誕生の寸前まで行っていたことをはじめて知ったことも衝撃だったのですが、国としての対策について尋ねられた厚生労働省の方が、「一義的には地方自治体が対策すべき事項で・・・」と答えていたことのほうがはるかに衝撃的でした。この国には危機管理という言葉はないのですね。

たしかに、担当部署が「厚生労働省結核感染症課」ということ自体、何かの間違いではないかと思ったしだいです。本来であれば、官邸直属の危機管理部門が対応すべき事柄です。

ミサイル防衛システムには多額の予算を充てる計画があるようですが、新型インフルエンザは「必ず来る危機」のはずです。どちらが重要かは、子供に聞いても明らかなはず。

ドラマのほうはまだ見ていませんが、第2夜に出てこられた医師の方々の苦悩をみて、最近になって読んだ小松左京の「復活の日」を思い出しました。

1964年に書かれたこの小説では、発端は生物兵器の開発ですが、ニワトリの病気であるニューカッスル病と、ヒトインフルエンザの同時進行というパンデミックの様相は、トリインフルエンザからヒトインフルエンザへの拡大という事態に非常に良く似ています。インフルエンザワクチンの製造が、ニワトリの大量死によって不可能になってしまいますし。43年以上も前に書かれた小説とは思えないほど、当時の分子生物学の最前線の情報を取り入れたSFですね。

昨年ベストセラーになった「生物と無生物の間」でも初期のウイルス研究の例として出てきたタバコモザイクウイルスの紹介もあったりして、43年以上の時間の差を感じさせない先見性に改めて気づかされたしだいです。

Published on 01/14/2008 at 15:17 under . タグ ,

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