MicrosoftがSilverlight 2.0 beta 1をリリースしました。
http://www.microsoft.com/silverlight/resources/installationfiles.aspx?v=2.0
IronRuby開発者のJohn Lam氏がMIX08でIronRubyについて講演するそうですが、氏のブログでは、早速IronRubyでのSilverlightプログラミングのチュートリアルが掲載されています。
Dynamic Silverlight Part 1: Hello, World!
Silverlight 2.0は別名DSL(Dynamic Silverlight)なのだそうです。DLR(Dynamic Language Runtime)を搭載しているからでしょう。
第1回からずいぶん時間が経ってしまいましたが、第2回の勉強会を開催したいと思います.
開催概要
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・日時 3月15日(土) 午後3時30分~7時30分
・場所 クロスパル新潟(中央公民館) 403講義室
http://www.city.niigata.jp/info/crosspal/index.html
・集合時間 午後3時15分
・内容 <前半> Ruby入門(RubyでWebサービスを使う)
<後半> Rails入門(Four Days on RailsとRails 2.0)
(内容は現在検討中のため、変更の可能性があります。ご了承ください。)
・参加費 無料
・準備するもの パソコン、電源コード(2口以上のもの)、LANケーブル
・懇親会 場所等未定です。登録された方に後ほどお知らせします。
・登録方法 下記のURLからお願いします。 確認のメールを送信します。
http://rails.to/entries/
・登録締切 懇親会参加希望の方(3/7)それ以外の方(3/14)
・ご協力 NPO法人 新潟オープンソース協会(http://www.niigata-oss.org/)
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なお、勉強会では、RubyやRailsのインストール方法の解説はしない予定です。
下記のページを参考にして、事前にインストールをお願いします。
http://rails.to/pages/setup-rails-on-windows
http://rails.to/pages/setup-rails-on-linux
今回からデータベースは、SQLite3を使って説明の予定です。
sqlite3(sqlite3.dll)の他、
gem install sqlite3-ruby
でアダプタをインストールしてください。
[Update]
勉強会で使用した「Ruby入門」の教材の誤りを訂正したバージョンと、サンプルプログラムをアップしました。
Ruby入門
kakakucom.rb
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いたさん(板垣正敏)
NPO法人 新潟オープンソース協会 会員
日本Rubyの会 会員
http://rails.to/
Sun MicrosystemsでJRubyを開発しているCharles Nutterさんのブログ"Headius"に、Microsoftが主催する言語開発者のためのシンポジウム"Lang.NET"に参加したことがかいてありました。
Lang.NET 2008: Day 1 Thoughts
このシンポジウムは、Microsoftが主催していることでも分かるとおり、もちろん.NET framework上への言語実装を行っている人たちが中心のイベントですが、JavaやPHPの人たちも参加していたり、MicrosoftのSilverlightをLinux上のMonoを使って移植しているMoonlightの開発者が参加していたり、異なるプラットフォーム上の言語開発者の交流の場となっているようです。
NutterさんとJohn Roseさんは、JVM上でのJRubyの実装についての講演を行ったようですが、MicrosoftがDLRでやろうとしている言語を問わない構文木の動的な最適化手法に興味を持っているようです。もっとも、すでにJVMでは動的な最適化の機能が組み込まれているため、すぐにどうのこうのということはないようですが。
このLang.NETについては、MicrosoftでIronRubyを開発中のJohn Lamさんもブログに記事をかいていました。
Lang.net wrap-up
前回Lang.NETが開催された時には、ゲストとして参加したのだけれど、今回は主催者側での参加になった。いろいろな言語開発者が自分たちのやっていることについて話し、それについて別の開発者が意見をいうという交流が持てるのは非常にうれしいことだという趣旨の事がかいてありました。
最近のLamさんのブログには、IronRubyの進捗状況がかかれていないので、検索をしていたところ、InfoQに今年の1月に行われたインタビュー記事が目に止まりました。Lamさんのブログに短く紹介されていたものの未読だったインタビューです。
The State of IronRuby with John Lam
この記事によると、IronRuby"1.0"のリリース目標は「2008年後半」だそうですが、2008年の第1四半期はSilverlight2.0のベータ(アルファ?)とともに、リリースが予定されているそうです。非常に楽しみになってきました。ただし、開発している方は、DLRやSilverlightも並行開発中で、時々仕様が変わるので同期をとるのが大変だそうです。
また、Ruby on Railsを動作させることは目標にあるのかとインタビュアーに聞かれて、「もちろんだ。Railsは"1.0"を出すための重要な要素だ」と答えていました。一部には「Microsoftは自分たちのASP.NETと競合するRailsをサポートするつもりはなく、SilverlightのためにIronRubyを作っているだけだ」との見かたもありましたが、状況は変わっているようです。Microsoft自身もASP.NET用のMVCフレームワークをリリースしていますし。
Microsoft ASP.NET 3.5 Extensions Preview
ところで、Lamさんのインタビューで一番驚いたのは、IronRubyのコントリビュータにCharles Nutterさんの名前があるという話しが出ていたからです。Nutterさんは、JRubyをJVM上に実装する際の経験を色々と伝授してくれているのだそうです。
Lang.NETの感想をまとめたブログエントリをかいたTed Newardさんも「SunとMicrosoftの連中が、汚いホワイトペーパーの応酬なしに言語実装について議論しているのを見るのは新鮮な感じがする」といっていますが、Rubyがその仲介になっている気がします。さすが「愛があるRuby」だ。
Highlights of the Lang.NET Symposium, Day One
いつも書いている題材とは別ですが、あまりにショックだったので。
第1部のドラマの方は、うっかり見逃してしまったのですが、昨夜(1/13)のシリーズ 最強ウイルス第2夜 調査報告 新型インフルエンザの恐怖はまさに衝撃的でした。
2006年のインドネシアの「ヒト―ヒト」感染が、感染力の強力な新たなウイルス誕生の寸前まで行っていたことをはじめて知ったことも衝撃だったのですが、国としての対策について尋ねられた厚生労働省の方が、「一義的には地方自治体が対策すべき事項で・・・」と答えていたことのほうがはるかに衝撃的でした。この国には危機管理という言葉はないのですね。
たしかに、担当部署が「厚生労働省結核感染症課」ということ自体、何かの間違いではないかと思ったしだいです。本来であれば、官邸直属の危機管理部門が対応すべき事柄です。
ミサイル防衛システムには多額の予算を充てる計画があるようですが、新型インフルエンザは「必ず来る危機」のはずです。どちらが重要かは、子供に聞いても明らかなはず。
ドラマのほうはまだ見ていませんが、第2夜に出てこられた医師の方々の苦悩をみて、最近になって読んだ小松左京の「復活の日」を思い出しました。
1964年に書かれたこの小説では、発端は生物兵器の開発ですが、ニワトリの病気であるニューカッスル病と、ヒトインフルエンザの同時進行というパンデミックの様相は、トリインフルエンザからヒトインフルエンザへの拡大という事態に非常に良く似ています。インフルエンザワクチンの製造が、ニワトリの大量死によって不可能になってしまいますし。43年以上も前に書かれた小説とは思えないほど、当時の分子生物学の最前線の情報を取り入れたSFですね。
昨年ベストセラーになった「生物と無生物の間」でも初期のウイルス研究の例として出てきたタバコモザイクウイルスの紹介もあったりして、43年以上の時間の差を感じさせない先見性に改めて気づかされたしだいです。
新潟オープンソース協会の新年会でした。
市内の万代近くのおしゃれな居酒屋で、なんと地酒飲み放題です。
幹事の方は大変ですが、以前の「〆張鶴」飲み放題から、「地酒飲み放題じゃないと新潟オープンソース協会の宴会らしくない」ということになったのだそうです。
いや、楽しい宴会でした。二次会ではへぎそばも食べたし。