RubyKaigi2007からだいぶたってしまいましたが、振り返ってみて印象に残っている点を記しておきたいと思います。
なんといっても、「達人プログラマー」Dave Thomasの"セッション":http://jp.rubyist.net/RubyKaigi2007/Log0610-S5.html が今回のハイライトであったことは言うまでもありません。特に私が印象深かったのは
自分の使っている仕事の道具を愛せなければ、よい仕事はできない。ただ、仕事をやっつけなければならないものにしてしまったら、1日8時間も9時間も人生を無駄にしていることになる。
というところ。そして、
これからRubyの世界に入ってくる人たちを歓迎する準備をしよう。我々には責任がある。これまで、何万人ものひとをRubyで幸せにしてきたが、これからはもっともっと多くの人たちを幸せに出来る。Matzと日本のコミュニティの人たちがいるから大丈夫。
と言う(意訳です)クロージングのところです。
Daveの講演以外に印象に残っているのは、高井さんの"JRubyのセッション":http://jp.rubyist.net/RubyKaigi2007/Log0610-S1-02.html とRejectKaigi2007の"From Ruby To Java":http://jp.rubyist.net/RubyKaigi2007/LogRK-15.html 。もちろん、御本家のCharles NutterとThomas EneboのJRuby1.0リリース講演もよかったのですが、内容は既に承知のものがほとんどだったので。
それから、やはり"「まじろう」":http://jp.rubyist.net/RubyKaigi2007/Log0610-S1-04.html でしょう。AP4Rについては、ニュースリリースの際に目にしていたのですが、既に海外で使われていたのですね。
これ以外にも、たくさん面白いことはあったのですが、"速報ログ":http://jp.rubyist.net/RubyKaigi2007/Log.html をみていただくことにしてこの辺で。
ブログにWiiのアバターであるMiiを貼り付けている方を何人も見かけたので、 Mii Editor を使って作ってみました。
最初、Wii上のMiiをWiiリモコン経由でBluetoothで取り込もうと思い、USB接続のBluetoothインターフェイスを買ってきたのですが、どうも初期不良らしく使えないので、Wii上のMiiエディタをみながら、息子が作ってくれました。
このサイトをホスティングしているVPS(仮想プライベートサーバ)がXenのバグのせいで不調です。
突然、スワップパーティションが見えなくなり、もともとかつかつのメモリで動いているので、ダウンしてしまうのです。
来週、アップグレードするということなので期待していますが、また移行の際にダウンするかもしれません。
ところで、RubyKaigi2007に行ってきたのですが、その感想は改めて書きます。
オーストラリアのクイーンズ ランド 工科大学が開発している"Gardens Point Ruby.NET":http://plas.fit.qut.edu.au/Ruby.NET/ がベータ0.8となりました。
C#などの.NET Framework上の他言語との相互呼び出しを制限つきながらサポートしたようです。
ところで、MicrosoftのIronRubyについては、JRubyの開発者であるOla Bini氏が、「Microsoftの社員はオープンソースソフトウェアのコードを見ることを禁止されているため、MRI(Matz Ruby Implementation:本家Ruby)との互換性を保つのは難しいのではないか」との意見を表明しています。
There can be only one, a tale about Ruby, IronRuby, MS and whatnot
これに対してIronRubyのJohn Lam氏は、MicrosoftがGardens Point Ruby.NETのライセンスを取得したことを明らかにし、Ruby.NETのスキャナとパーサーを使えば、IronRubyでのフル実装はそれほど難しくないと反論しています。
IronRuby and Ruby.NET
それにしても、Microsoftは著作権訴訟を避けるためだそうですが、厳しいルールですね。John Lam氏たちもフラストレーションがたまりそうですね。
新潟オープンソース協会 の正会員になることにしました。
主活動である新潟LinuxやPHPでのシステム開発にはあまり貢献できないと思いますが、新潟にオープンソースソフトウェアを定着させるために、少しでも役に立てばと思います。